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2011-03

「クルワ」「マキ」のある暮らし

この度、東北、関東地方を襲った震災に際し

被災者の方々に、心からお見舞い申し上げます。

 

いつも災害の報道を見て感じることは

地域の連携の重要性である

 

「遠くの親類より、近くの他人」とはよく言ったもので

このような災害には、とかく近所同士の助け合いが必要となってくる

 

昔は、親戚一同が近くに暮らし

助け合い、子孫に家督を継承し

その親族単位を守ってきた

 

同姓の親類一族の総称を「クルワ」または「ヤウチ」

祖霊信仰を中心とする同族血縁の共同体を「マキ」

と呼ぶ

 

どちらも同じように感じるが

マキは、本家・分家の統制集団とのニュアンスがある

 

北海道では、あまり見られないが

マキやクルワが、ひとつの部落を形成しているようなところは

同じ苗字の一角を確認することができる

 

小林、高橋、田中、佐藤といった

珍しくない苗字の場合でも

その分布にははっきりとした偏りがあることが確認できる

 

しかし、同じ苗字の二人に「親戚ですか?」と聞いても

めたに「そうだ」と言われることはない

それほど、同苗の家が多いので

「以前は親類だったが、今は付き合いがない」

「知っているが、関係性までははっきりしない」

「全く関係がない」

というのが普通である

 

現在は、親類の中に縁者…すなわち姻戚まで含めることが多い

 

姻戚を除き、残りわずかなものが

「マキ」と言われる結合体であろう

 

もっと言うなら

遠く離れて住む、先祖の出た家

その他、特別の由緒があって付き合いを続けているものは

親類とは言っても「マキ」の部類には含まれない

 

また、血筋以外の縁故によって、親類ではないが参加している人も多少はいるのだが

以上の事柄でも、「マキ」の形態は変化をしていないようである

先祖は何人いるのか?

先日、「ご先祖様って何人いるの?」と聞かれた

 

 

単純に、両親で2人

 

祖父母で、4人

 

その上で、8人…と、倍倍すると何人かわかる計算だ

 

さっそく、計算してみることに

 

今回は、ある基準から30代まで計算することとする

 

親で、1代と考える

 

 

1代  2人

2代  4人

3代  8人

4代  16人

5代  32人

6代  64人

7代  128人

8代  256人

9代  512人

10代  1,024人(千人突破!)

11代  2,048人

12代  4,096人

13代  8,192人

14代  16,384人(1万人突破!)

15代  32,768人

16代  65,536人

17代  131,072人(10万人突破!)

18代  262,144人

19代  524,288人

20代  1,048,576人(100万人突破!)

21代  2,097,152人

22代  4,194,304人

23代  8,388,608人

24代  16,777,216人(1000万人突破!)

25代  33,554,432人

26代  67,108,864人

27代  134,217,728人(1億人突破!)

28代  268,435,456人

29代  536,870,912人

30代  1,073,741,824人(10億人突破!)

 

ちなみに、世界の人口が10億人を突破したのは、200年前と言われている

 

1代を25年と計算すると

 

30代で、750年だ

 

そのころは、世界を合わせても10億人はいないであろう

 

当然ならが、この中には同一人物の重複も多数考えられることから

のべ人数であることは間違いない

 

しかし、たった750年で、単純計算でこれだけの先祖がいるのだ

 

イメージだけでもしてみると

 

自分の存在が愛しくなってくる

 

この膨大な人数から、無形の家督を受け取り

 

そして、幸せを願ってもらっているに違いない

 

遺伝子が繋がっていることを数字で意識してみるのもいいかもしれない

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