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2012-10

ヨガと仏教の関係

ヨガと聞いて何を思い浮かべるだろうか?

 

近年では、女性を中心に

美容と健康を目的にヨガを始める人が多くなってきている

 

フィットネスクラブでは

必ずと言っていいほどヨガ教室が開設されている

 

しかし、多くの人が誤解しているが

本来、インドで発祥したヨガは

美容や健康を目的とした体操ではなくて

 

解脱を目的とし、瞑想を行なうためのポーズが

アーサナと呼ばれていて

このポーズが日本で言われているヨガであり

本来のヨガの一部分である

 

ヨガと仏教は密接に関わっており

お釈迦様や、キリストもヨガによって悟りを開いたとも言われている

 

ヨガは、インド仏教やチベット密教などとも関連が深く

教えには共通項も多い

 

六道輪廻の考えや、因果応報もヨガの経典に書かれていることである

 

六道輪廻や因果応報の考えをヨガの経典に沿って解釈すると

 

善い行いも、悪い行いも全て情報として宇宙に蓄積される

その情報は、アカシックレコードと言われる光の粒子となって蓄積されている

 

アカシックレコードに蓄積された行い(カルマ)は

必ず、時間の差はあれども自分に返ってくる

善き行いをすれば、善きことが返り

悪い行いをすれば、悪いことが返ってくる

 

このことを「カルマの法則」と言い

この蓄積されたカルマの量や質により

転生する場所が変わるのだ

 

例えば、現世で食べ物に対して執着し

自分の欲求を抑えることなく、食べ物を貪り続けると

後世は、餓鬼の世界に転生し、餓えの苦しみを

果てしなく長い時間、経験することとなる

 

これ以外にも、多くの教えで共通項を見出すことができるのである

十王信仰

中国の十王信仰は

「地蔵十王教」に初めて出てきている

これはインドでできた経典ではなく、中国撰述、擬教と呼ばれる

中国で唐代の末頃に作られたお経である

 

この経典の中に「冥途の旅」のことが書かれている

 

中国の特色として

生きている人はもちろん、死後の苦しみを救うことが

地蔵菩薩の大きな使命であり

これは日本に渡ってきた時にも、そのまま当てはまる現象が起きていた

 

「冥途の旅」と「十王信仰」をならべる

 

初七日(第1週)…亡者は死天山に到って秦広王の裁きをうける

 

二七日(第2週)…三途の川を渡る際の奪衣婆や懸衣爺によって災難を受け、初江王の宮殿で裁かれる

 

三七日(第3週)…悪猫や大蛇によって苦しめられるが、宋帝王によって助けられる

 

四七日(第4週)…五官王の前に呼び出されて、秤量舎で罪業の重さを計られて、勘録舎へ廻される

 

五七日(第5週)…35日目には、浄頗梨の鏡の前で閻魔大王の裁きを受ける。しかし、本来地蔵菩薩なので、善悪の業の報いは裁定するが、地蔵の誓願を信じたものだけが乗れる船は必ず彼岸へ到る

 

六七日(第6週)…変成王の裁きを受ける

 

七七日(第7週)…四十九日には太山王が亡者の二枚舌の罪を裁くが、亡者はその苦痛から追善を求める

 

百ヵ日(第8関門)…平等王の前に呼び出されて教化されるが、追善作善の功徳を受けた者は、その妙善によって天堂を見ることができる。

 

一周忌(第9関門)…都市王は亡者を哀れんで、多くの経典の中で法華経が第一であること、そして多くの仏の中では阿弥陀仏が第一であることを教え、法華経を写し、阿弥陀仏の仏像を造れば、その追修の福によって、亡者は金人にのぼることができる

 

三回忌(第10関門)…五道転輪王は、邪な考えや勝手気ままでしまりのない行い、あるいは仏教の正しい教えを知らないためにつくった禍や罪が、車輪のように廻って、亡者はいま、畜生、餓鬼、地獄の三悪道の獄にしることを教える

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