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2015-11
多様化する死後
ここ最近、散骨希望者が増えているという
自分の死後、墓に埋葬することなく
骨は、粉砕して海や山に散骨する…
故郷の海に蒔いて欲しい…
誰にも迷惑をかけたくない…
その思いは様々だ
墓を持たない選択は
自分の死後、子孫がお世話に来てくれない不安や
その墓を守るという負担を軽減させたい
身寄りがいないので、無縁仏になるくらいなら散骨して自然に返る方がいいと、墓を所有するより、所有しないことにメリットを感じることで発生する
ほかにも、ファッション的な感覚で捉え
何にも縛られない自由な発想の終着点
と、いう考えもある
散骨に対する考え方は
ライフスタイルが、より個人的になってきている結果だろう
自分の体だから、最期はどうしようと自分の自由…
確かに、選択の自由もあるのだが
ここで少しデメリットも考えてみたい
自分の体や心が自分のモノであって
その選択は他人の意見の入る余地がない…という考えは
一見、自分で全ての責任を取る、素晴らしい考えにも思えるかもしれない
しかし、自分の人生は自分だけのもの…という考えは
物質至上主義特有の、目の前の出来事のみに関心を示す特徴のように思う
生命は、過去と未来…そして全宇宙の一部であるという考えでいくと
全てを自分でコントロールしてもいい…という考えには至らない
自分のモノのように見える体や心、所有する物質も
所詮、宇宙の一部であり、一時的に借りているものであり
その生命体は、先祖代々受け継がれて、存在しているものと考えると
自分の体だからと言って、独断と偏見で決めるのは少し違うようにも思う
自分の子孫が、自分が存在するこのと意味を
過去に遡り、先祖の存在を肌身で感じることができるなら
そこに思いを馳せる機会の提供としての墓の存在は
自分の自由意志で動かしていいものとは言えなくなってくるのではないだろうか?
大国主神の国譲り①
天上の高天原を治めていた天照大御神(アマテラスオオミカミ)と高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)は、天忍穂耳命(アメノオシホミミノミコト)に地上の世界を支配るように命じた
地上の世界を支配するために地上界の王である大国主神(オオクニヌシノカミ)
に国譲りの交渉のために使者を二回派遣したが、二回とも失敗に終わってしまった 次の作戦として、力の強い神の建御雷之男神(タケイカヅチノオノカミ)を地上に送り 国譲りを力づくで迫った
大国主の子である建御名方神(タケミナカタノカミ)は譲渡に反対し抵抗したが 建御雷之男神に屈服させられて諏訪(現在の長野県)に幽閉されてしまった 大国主は自分を祀る神殿を建てることを約束させて 地上界を譲渡し、幽界に去っていった その大国主神の神殿として建てられたのが 出雲大社であると言われている 出雲大社は現代でも古代より連綿と続いている出雲国造家である千家氏が代々宮司を努め、社殿は国宝に認定されており、神社建築の中でも最古である
その出雲大社から歩いて20分ほどの場所にある稲佐の浜は 高天原からの使者建御雷之男神と大国主神が対峙した場所だと言われている
名方神が追い詰められた場所が 現在の住所で長野県諏訪市にある諏訪湖であると言われている 古事記にも登場する諏訪湖は氷結して、その氷がせり上がる様子が 蛇体である建御名方神が体をくねらせて妃神のもとに通った様子であると言い伝えられている その建御名方神が祀られていると言われているのが 同じく長野県諏訪市にある諏訪大社である 国譲りで敗れた建御名方神は諏訪の地域を出ないと誓い祀られている 諏訪神社は国内に1万社以上あると言われているが その総本社が諏訪地方の上社と下社である 現代でも、古事記ゆかりの地や物語にまつわる祭事などが残っているので 理解を深めるために訪れるのもよいと思われる
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