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2011-04

自粛と物忌み

この度の、東日本大震災では

東北地方を中心に大きな被害があり、今なお多くの方が行方不明となっており

被災地では復興に向けて、力強く生きていこうとする人々の姿が報道されている

 

そして、被災地以外の人々は

その被害の大きさに驚愕し

1ヶ月を経過した今も全国的に自粛ムードが漂い

各地では、花見を中止するなど

「被災地では大変なのに、自分ばかり楽しんでいるわけにはいかない…」

と、いった雰囲気が漂っている

 

一方では、その自粛ムードが経済活動に影響を及ぼし

まわりまわって、復興資金を圧迫する原因になりかねないとして

過剰な自粛を避け、被災地以外の人は

日常生活を送れることに感謝をして

経済活動を奨励する動きも出てきている

 

自粛は、日本人が同じ国に住む仲間として

その心情を理解し、自分自身の気持ちを少しでも近づける優しさである

その優しさは、先祖を大切にしてきた私達の

そして、人類はみな同じ先祖で繋がっているという意識の現われではないかと思う

 

 

この「自粛」は、仏教でいうところの「物忌み」と似ているであろうかと思う

 

「物忌み」は、幅広い意味で解釈されることが多いが

辞書で調べてみると代表される解釈は下記のようなものである

《三省堂 大辞林》

(1)祭事において神を迎えるために、一定期間飲食や行為を慎み、不浄を避けて心身を清浄に保つこと。斎戒。斎忌。

(2)占いや暦が凶であるときや夢見の悪いときなどに、家にこもって謹慎すること。

「御―と言ひてければ、人も通はず/源氏(東屋)」

(3) (2) のときにその標として柳の木の札や忍草などに「物忌」と書き、冠・簾に付けたもの。物忌みの札。

 (4)昔、伊勢神宮をはじめ賀茂・春日・鹿島・香取などの諸大社で、忌みこもって神事にあたった童女・童男。

(5)不吉であるとして物事を忌み避けること。

 

とある。

この物忌みに関しては、門徒(浄土真宗の信者)が引き合いに出されることが多く

 

「門徒物知らず」という言葉は

門徒が、物忌みをしないことから

「門徒物忌み知らず」という言葉であったという説もある

 

現代では、あまり聞かれなくなった

「門徒物知らず」という言葉も解釈が様々で

 

他宗の人に言わせれば

「常識知らずで、決まりごとを行なわない」

という解釈にもなれば

門徒本人に言わせれば

「臨機応変に、対応するのが門徒のいいところ」

と、都合の良いように解釈している節もある

 

物忌みひとつでも、宗派や解釈によって様々である

 

自粛も、自分の心の赴く方向に

気持ちが、自分の納得のいく形で表現できれば良いのではないだろうか?

門明け・門開き

現代では、「年始の挨拶」として

元日~3日ほどの間に、本年もお世話になるであろう人のところに尋ねていき

年始の挨拶をする風習があるが

もともとは、正月は「内で祝うもの」であった

 

年始…というか、その年のご機嫌伺いは

基本的には、3月末までに済ませればよいという雰囲気もあり

中には、年の半分=6月末までに挨拶できればよいとしていたところもあったようである

 

地域によっては、この「年始の挨拶」を正月行事としていないところも多い

 

そして、正月の行事として大切なことは

「氏神社の社参」と「本家への年頭礼」であった

 

四国の中央の山地のかなり広い範囲では

この行事を「かど明け」と呼び、年始の厳重な作法としているところもある

 

他の地域では、「かど明け」を「カドワケ」と呼ぶところもあるのは

「カド」を「門」のことだと誤解しているというはなしもある

家の大戸の口も「カド」と解釈されていたのは

「門松」という言葉があることでも理解できる

 

これが、一巻の中で行なわれる年始の礼儀なのである

 

元日の早朝(たぶん夜明け前)に

分家全員、もしくは分家の代表者が、本家の戸を開くのは

「元日の神をお迎えする」という意味であったと思われる

 

少しあとになると、その後に

本家のものが、分家の戸を開けにもいいたようだが

これは本家、分家の交際を「七分三分にしましょう」という趣旨の改良のようである

 

ただ、本家に戸をあけてもらうのを待っていては

遅い時刻になってしまうので

だんだんと、その風習は薄れ

新春の祝い酒を酌み交わすことがメインになっていたようだ

 

そして、その当時の人々は元日の始まりをその日の日の出ではなく

前日の日没…すなわち、大晦日の日が沈んでからが元日のスタートとの解釈があったようである

 

昨晩のことを「ユウベ」と言ったり

一昨晩を「キノウバン」と言ったりするのも

そのへんの解釈が影響しているのかもしれない

 

そのようなことから、一年の境を

大晦日の日没から…としていたのである

 

北海道では、おせち料理を大晦日から食べる風習がある

「せっかく作ったのだから、大晦日から食べるのが合理的」

という、北海道ならではの解釈もあるのだが

一年のスタートを大晦日の夜と考えるのであれば

あながち間違った風習ではないのかもしれない

北広島霊園貸付のご案内

■貸付区画
●芝生墓地(石碑の型や色が規制されます)
4平方メートル=19区画
6平方メートル=9区画

●自由墓地(高さなどに制限があります)
4平方メートル=18区画
6平方メートル=15区画
9平方メートル=2区画

■貸付条件
●申込者が市内に3年以上住んでいる事(3年未満であっても自己所有の住居に現在住んでいるか、過去の在住期間を合算して3年以上市内に住んでいる場合は可。ただし祭祀すべき焼骨があること)

●貸付は一世帯につき1区画

永代使用料・管理料

種類 規格 永代使用料 永代管理料 合計
芝生墓地 4平方メートル 291,000円 135,960円 426,960円
6平方メートル 459,000円 203,940円 662,940円
自由墓地 4平方メートル 234,000円 135,960円 369,960円
6平方メートル 369,000円 203,940円 572,940円
9平方メートル 593,000円 305,910円 898,910円

■提出書類本籍地が記載されている住民票、火葬許可証か寺院などが発行する焼骨収蔵証明書

※貸付は、祭祀すべき焼骨がある方を優先します。申し込みが多い場合は抽選です。

※場所の選定は、抽選で決定します。

■申込み4月18日~22日に北広島市役所環境課まで 011-372-3311(内線825)

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