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2014-05

古事記・神代の物語2

淡路島を生んだあと
四つの顔のある四国、三つ子の隠岐島、四つの顔の九州、壱岐島、対馬、佐渡島、大倭豊秋津島(本州)

と次々に八つの島を生んだ

この国を「大八島」と、いう

 

その後、吉備の児島、大島、姫島、五島列島などの六つの島を生み

国生みが完了する

 

国を生んだ二神は、次々にいろいろなものの神を生んだ

 

岩、土、部屋、屋根葺き、家、壁なのどの住居に関する神々

 

海の神、海と河の港、波と水面の神々

 

風、雨、泉、木、山、野などの神々

 

鳥のように速い天鳥船(鳥の岩楠船)の神

 

そして、食物や火の神を生んだ

 

火の神を生み終わったところでイザナミは、御陰を焼かれて床に伏せてしまった

吐き出したものから、金属の神が生まれ

屎から、粘土の神が生まれ

尿からは、水の神が生まれ

最後に食べ物を司る神が生まれた

 

そして、それらの神々を生み落とし
イザナミは、命を落としたのだった

 

イザナギは、妻の死を嘆き

妻の枕元に泣き伏した時
涙から、泣き女の神が現れた

 

そしてイザナギは、亡きイザナミの神を出雲(島根県)と伯耆(鳥取県)の国境にある比婆山に埋葬し
火の神の首を、長剣で斬った

その時、剣先の血が神聖な岩に飛び散り
石を切り裂く鋭い剣の神と
根を切り裂く鋭い剣の神と、石筒の神が現れた
剣の根元の血からは、溶鉱のかめと樋の神、雷の火花の神など
製鉄に関する神々が現れ

殺された火の神の頭、胸、腹、陰、両手、両足からは
山や森の神が現れたのだった

古事記・神代の物語1

日本人が、世界観や死生観をはじめとして
「死」や「けがれ」や「お墓」の問題が、歴史上どのように語られていることを知るには、まず古事記を紐解く作業が欠かせないと思われる

古代の物語は、現代の日本人に向けてメッセージを残しているように思えてならない
この日本人独特の「死」の概念を語る上で、はずでないテーマ

天地のはじめから、みていくことにしよう

天地の誕生は、天と地が曖昧だったところからスタートする

まず天の中心と、万物を生み出す
二柱の神があらわれる

 

天地は、土地は今のような固まった大地ではなく
ブヨブヨとした、不安定なものが水に浮くような形で存在し
ゆらゆらと漂っていた

そんな中、神があらわれる

天と地を安定させるための二柱の神
天地の間の雲の神
泥と砂の二柱の神
多くのものを生み出すために男女にわかれた二柱の神
男根と女陰をあらわす二柱の神
人の顔をあらわす神
不思議な調和の神々が次々とあらわれて
最後に、姿が整った男女の
結婚をいざなう男の神と、女の神の二柱があらわれて
高天原(たかまがはら)という、神々の国が誕生する

この男の神がイザナギの命、女の神がイザナミの命

で、ある

 

高天原の神々は

「この国をしっかり固めてつくりなさい」と

天の沼矛を与えた

 

二神は、天の浮橋から、天の沼矛をおろし
かき回して、引き上げた

矛の先からしたたり落ちた塩がコロコロと固まり

オノゴロ島ができた

二神は、その島へ下りて
天の御柱を立てて、八尋の宮殿を作った

まだ会っていない二神は、柱ごしに会話をする
イザナギが、イザナミに
「あなたの体はどんな具合になっている」と聞くと
「うまくできているけど、まだふさがっていない所が一カ所あります」と答える

「私の体もうまくできているが、できすぎた所が一カ所ある。私のできすぎた所を、あなたのまだできていない所へ刺して塞いで国生みをしましょう」
「それはいいですね」
「では、この天の御柱をまわって、出会ったところで婚いしよう」
と約束し
「あなたは右から、私は左からまわろう」
と言い
二神が出会うと

イザナミが先に「なんてすばらしい男性でしょう!」と言い
次にイザナギが「なんて美しい女性だ!」と言ったのだが
イザナギは、女性の方から声をかけたことは良くないと思ったのだが
子供を生み、生まれた子が背骨のない子だったので、葦船に入れて流し
次に生まれた子も、泡のような島だったので
二神は、天の神に相談する

すると「女性から先に声をかけたのがいけない、やりなおしなさい」
と言われ、言われた通りにやりなおしてできたのが淡路島だったのだ

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