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2013-12

地縁、血縁を考える

現代人は、比較的、地縁、血縁のことについて

深く考える機会が少なくなったように思う

 

特に、私が住む北海道は

開拓されて日が浅く

昔から住んでいる人よりも、移住してきた人の割合が高いので

世襲制に対する考え方も

本州に比べると、薄いように感じる

 

本州に実家のある長男に嫁ぐ友人などは

古い土地ならではの「長男の嫁」という立場に苦しみ、悩んでいた

 

私も昔は、この世襲制に対し

不平等である…とか、合理的ではない…とか

個人の希望が優先されにくいこの封建的大家族精度に対し

不信感を抱いていたことがあった

 

しかし、様々なことを学ぶうちに

この封建的大家族制度の合理性や

非常に、人としてスムーズな暮らしができる考え方であることが理解できるようになってきた

 

こと仕事において

現代人は、個人の実績を最優先に重んじる傾向にあるが

地縁や血縁が、商売において

どれほど重要であるか…を、理解することは

非常に大きなことだ

 

先祖から何を受け継ぎ

子孫に何を残すのか…

 

これは、人が代々繋がるアンカーポイントにいる私達が

必ず考えるべき問題であり

ここを外して人生を考えてしまうと

非常に不便なことになる

 

本来、商売に関しても

何代も先に継いでいくことを前提として考えていくことが前提だった

それほど、信頼や縁を繋ぐことは

容易いことではないのだ

 

農家にしても

長男に田畑を譲り

次男以降には、困らないように

開墾して、与えていた

 

昔の人は、身を持って

一人では生きていけないこと

地縁、血縁の重要性を感じてきたのだ

 

そこで自然と感謝の心が生まれ

人の絆が生まれ

人を敬い

先祖に感謝をし

子孫の幸せを願う構図ができるのである

 

自由を主張するあまり

地縁、血縁の存在の大きさを見逃してしまっては

それは、もしかしたら大きな損害なのかもしれない

心理学で解釈する幸せとは

 

心理学の観点からの幸せは

どう解釈しているのだろうか?

 

哲学でも幸福論は様々な学説がある

宗教学…仏教においては、解脱=六道輪廻からの脱却が究極の幸せとされている

 

マズローの自己実現理論をご存知だろうか?

マズローの欲求段階説とも呼ばれている

 

人には、5段階の欲求があり

低い欲求から順番に満たされていき、欲求が変化するというものだ

 

私は若干異論もあるが

わかりやすいのでこれを使って説明する

 

その5段階は下記

1、生理的欲求

2、安全の欲求

3、愛の欲求

4、名誉の欲求

5、自己実現の欲求

 

人は1番が満たされていないと

2番以降の欲求はでてこない

 

食事に困っている人には、名誉やお金より

まず空腹を満たすことが優先になる

 

例えば、あなたが夫に不満があったとする

その夫が山で遭難して行方不明になったとしたらどうだろう…

あなたは、生きていてさえいてくれれば何もいならい…と願うだろう

しかし、生きて帰ってきたら

きっとまた不満を言うだろう

 

お金に困っている時は

余裕がなくても、ことは足りる収入があったら、それだけで幸せだと願う

 

しかし満たされれば、もっと収入が欲しい…など欲求が増える

 

それは永遠に満たされることのない

レールに乗っているいうことだ

 

そして人は満足感に耐性を持つ

ある人が10万円くれたとする

とても嬉しい

だが、その人は毎日10万円をくれるようになると

耐性ができ、当たり前になり

最初と同じ満足感は得られない

それどころか急に中断されると不満に思うだろう

 

人の欲求は底なし沼

留まることを知らない

 

不満や悩みの根源は

これらの欲求が満たされないことから発生することが、ほとんどだ

そのようなシステムになっているのだ

 

この欲求のシステムをキチンと理解することから

幸せの追求が始まる

宗教学の幸せの追求と、心理学の理論づけの融合は
本当の幸せの追求に役立つ知識となってくるのではないだろうか?

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