Home > コラム | 先祖について > 地縁、血縁を考える

地縁、血縁を考える

現代人は、比較的、地縁、血縁のことについて

深く考える機会が少なくなったように思う

 

特に、私が住む北海道は

開拓されて日が浅く

昔から住んでいる人よりも、移住してきた人の割合が高いので

世襲制に対する考え方も

本州に比べると、薄いように感じる

 

本州に実家のある長男に嫁ぐ友人などは

古い土地ならではの「長男の嫁」という立場に苦しみ、悩んでいた

 

私も昔は、この世襲制に対し

不平等である…とか、合理的ではない…とか

個人の希望が優先されにくいこの封建的大家族精度に対し

不信感を抱いていたことがあった

 

しかし、様々なことを学ぶうちに

この封建的大家族制度の合理性や

非常に、人としてスムーズな暮らしができる考え方であることが理解できるようになってきた

 

こと仕事において

現代人は、個人の実績を最優先に重んじる傾向にあるが

地縁や血縁が、商売において

どれほど重要であるか…を、理解することは

非常に大きなことだ

 

先祖から何を受け継ぎ

子孫に何を残すのか…

 

これは、人が代々繋がるアンカーポイントにいる私達が

必ず考えるべき問題であり

ここを外して人生を考えてしまうと

非常に不便なことになる

 

本来、商売に関しても

何代も先に継いでいくことを前提として考えていくことが前提だった

それほど、信頼や縁を繋ぐことは

容易いことではないのだ

 

農家にしても

長男に田畑を譲り

次男以降には、困らないように

開墾して、与えていた

 

昔の人は、身を持って

一人では生きていけないこと

地縁、血縁の重要性を感じてきたのだ

 

そこで自然と感謝の心が生まれ

人の絆が生まれ

人を敬い

先祖に感謝をし

子孫の幸せを願う構図ができるのである

 

自由を主張するあまり

地縁、血縁の存在の大きさを見逃してしまっては

それは、もしかしたら大きな損害なのかもしれない

Home > コラム | 先祖について > 地縁、血縁を考える

 

このページのTOPに戻る