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イザナギとイザナミが生んだ日本は、今の日本とは少し違う

イザナミとイザナギによって生まれた日本の国

この国生みによって生まれた島は 今の日本の国とは少し違っている

 

国生みの際に生まれた島は順番に

淡道之穂之狭別島(淡路島)

伊予之二名島(四国)

隠伎之三子島(隠岐)

紫島(九州)

伊伎島(壱岐)

津島(対馬)

佐渡島(佐渡)

大倭豊秋津島(近畿地域※これを本州とする説もある) の八島である

 

そこからさらに

吉備児島(岡山・児島半島)

小豆島(香川・小豆島)

大島(山口・大島)

女島(大分・姫島)

知訶島(長崎・五島列島)

両児島(長崎・男女群島)

の六島が生まれた

 

これが、イザナミとイザナギが生んだ島々である

今の日本と比べるよと、北海道、東北、沖縄が生まれていないのである

 

古事記がつくられた当時は 北海道や沖縄が日本ではなかったからであると考えられる

 

正確には、当時の朝廷の支配が及んでいなかった地域で 当時、北海道や沖縄は認識されていなかった可能性が高い そのために日本の中に組み込まれていなかったのではないだろうか

 

東北に進出するのが7世紀ころの話

 

北海道にいたっては、15世紀ころにようやく本州の大名が支配に乗り込んでいったが 江戸時代の中期までは、日本地図にさえ描かれていなかったのである

 

沖縄も15世紀に琉球王国として成立し

日本とは別な国家として、東南アジアとの貿易を独自に行い繁栄していったのである

 

北海道も沖縄も、正式に日本の領土となったのは

明治以降の話であるから、ごく最近のこと…

古事記の神話の中に登場するはずもない、最近の話なのである

 

そして、国生みの前にイザナギとイザナミが最初に降り立ったとされるのが

淤能碁呂島(おのごろじま)だった

イザナギとイザナミが、まだ形の定まらない葦原中国を矛でかき混ぜ

引き上げるときに滴った海水が積み重なってできた島である

 

神話の中に話があっても この淤能碁呂島は、どこにあるのか全くわかっていない

 

しかし、いくつか候補はある

和歌山の紀阿淡海峡に浮かぶ友ヶ島

兵庫の淡路島北東にある絵島

徳島の鳴門海峡にある飛島

淡路島北西の瀬戸内海・播磨灘にある家島

淡路島の南にある沼島

など

どれも、イザナミとイザナギが最初に生んだ淡路島の近くにある島だ

その中で、最も有力視されているのが沼島である

 

国生みではじめに生まれたのが淡路島と四国だったので 昔の日本の中心は、阿波(徳島)だったのではないかと言われている

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