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スサノオが残したもの

父であるイザナギに海原を治めるように言われたにも関わらず

スサノオは、その命令に背き 高天原で大暴れまでした

彼はいったい、何が気に入らなくて、そのような行動に出たのだろうか?

 

スサノオは、本当は天つ神ではなくて、出雲における地方神であったという史料が残っている

「古事記」では、イザナギから生まれた高貴な神として記されているが

「出雲国風土記」には、出雲に留まる強力な神とされている スサノオが母であるイザナミのいる黄泉国に行きたいと言っていたが スサノオは黄泉国とは言わずに「根之堅州国(ねのかたすくに)」と言っていたが どちら死者が行く国である

その死者への入り口は出雲にあった

母のいる場所へ行きたいのか、故郷に帰りたいのか…

スサノオは出雲の神だったようだが

あまりにも強大な力を持っていたので、朝廷にとっては邪魔な存在であったようだ

 

その強大な力を、古事記や日本書記では さも自分達の系統のように書いていると考えられている

 

その証拠に、葦原中国の出雲に降りたスサノオはおとなしいものだった

スサノオが暴れ出したのは、地方政権による中央政権への抵抗と考えられる

 

スサノオの後は、子孫にあたるオオクニヌシが引き継ぐが スサノオは根之国に隠居したあとも サポートをして助言する立場で出雲に存在感を示していた

 

高天原を追放されたスサノオは 葦原中国に降りた時、オオゲツヒメに出会う オオゲツヒメは、食物を司る神である

 

このオオゲツヒメもイザナミとイザナギの神生みによって生まれた

 

スサノオはおなかがすいていたので

オオゲツヒメに頼んでみたら

オオゲツヒメは、鼻や口や尻から、いろいろな食べ物を出した

しかし、スサノオはこの行為が汚らわしいとして

オオゲツヒメを切り殺してしまう

 

その亡骸の頭に蚕がなり

目には稲がなり、耳に粟がなり、鼻に小豆がなり、陰部に麦がなり、尻に大豆がなった

 

これを神産巣日神が取って種にして、世の中に広めた これが五穀の始まりである

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