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神武の東征②

天にいる高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)は熊野から先に進むと
反抗する神がたくさん存在するからと案内役として八咫烏(ヤタガラス)を送ってきた

 

八咫烏の案内に従いついていくと

吉野川の下流で魚を採っている神に遭遇した

山に入ると尾お生やした神がいた

双方とも、伊波礼毘古(イワレビコ)に忠誠を誓うために参上した神だった

 

これらの神は、のちに
大和王権を支える豪族の祖先神となる
これらのストーリーから、この物語は
大和の各豪族の伊波礼毘古に対する服属を示していると言える

 

八咫烏は通常3本足で書かれているが
実は、古事記や日本書紀には八咫烏の足の数の記述はなく

中国の神話の影響で3本足で描かれているに

 

八咫烏は現在

サッカーの日本代表のシンボルマークに採用されているが
その足も3本で描かれている

 

東征を進めていくと

奈良盆地の東南にある宇陀に
兄宇迦斯(エウカス)と弟宇迦斯(オトウカシ)という兄弟がいた

八咫烏が、その兄弟に伊波礼毘古に従うか問うと

兄は矢を放って八咫烏を追い返した

 

この兄は悪知恵を働かせて

いったん伊波礼毘古に従う姿勢を見せて欺き
罠を仕掛けた御殿を作り伊波礼毘古の暗殺を計画していた

 

この兄とは対照的に弟の方は

伊波礼毘古に従うことを示し、兄の暗躍を伊波礼毘古に報告した

そして、軍務を担当する道臣命(ミチノオミノミコト)らによって責め立てられて

兄宇迦斯は自分が罠を仕掛けた御殿で殺されることになる

いよいよ奈良盆地に入ってきた一行は忍坂(桜井市)に到着すると
尾の生えた土雲と呼ばれる大勢の土豪たちが

岩屋でうなり声を上げながら待ち構えていた
伊波礼毘古は料理を出して接待をして
油断した土豪たちを歌を合図に隙を見て打ち殺した

 

このように伊波礼毘古は従わない地元の勢力を駆遂していき
平定を進めていった

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